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「回す仕組み」は着実に育っている 。 資源循環モデルから見えた可能性。

資源循環の取組は、いま全国各地で新しい段階に入りつつあります。

先日、全国から集まった資源循環モデル事業に触れる機会がありました。

そこから感じたのは、多くの地域が、単なる廃棄物対策ではなく、地域課題の解決と資源循環を結び付けようとしていることです。

耕作放棄地の活用、人口減少への対応、地域産業の維持、担い手不足への挑戦など、

それぞれの地域が抱える課題に対し、資源循環を一つの切り口として取り組もうとしている姿勢が数多く拝見できました。

技術面でも、地域内の多様な主体との連携体制でも、水準の高い提案が多く、

日本各地で着実に知見が積み重ねられていることを実感しました。

  

一方で、ある傾向も見えてきます。

それは、多くの取組が「Recycle(リサイクル)」を中心に構成されているように感じられたということです。

もちろん、これは決して悪いことではありません。

資源を回収し、新たな資源として循環させる仕組みづくりは、循環型社会の実現に不可欠な取組です。

以前にも軽く触れましたが、サーキュラーエコノミーでは、

  • Refuse(必要なものを見直す)
  • Reduce(発生そのものを減らす)
  • Rethink(仕組みそのものを考え直す)
  • Redesign(設計から見直す)

といった入口側の視点も重要になります。

  

実証事業では、

  • どれだけ回収できたか
  • どれだけ資源化できたか
  • どれだけCO₂を削減できたか

といった成果は比較的測定しやすく、事業効果として示しやすい指標です。

  

「そもそも廃棄物が発生しなかった」という成果は、数字として捉えることが容易ではありません。

つまり、「起きなかったこと」を評価する難しさがあり、

それが自然と出口側の実証へ重心が置かれる要因になっているようにも感じています。

今後は入口側の価値をどのように可視化していくかが、新たな論点になってくるような気がしています。

次回は、この視点から、環境政策としての資源循環が持つ特徴と、今後期待される方向性について考えてみたいと思います。

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